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マラリア予防対策には虫よけ剤のディートが有効!?蚊に対する効果、安全性と危険性


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ちょっと前にはデング熱、最近ではヒアリなど、虫による健康被害が世間を騒がせてますが、デング熱と同じように蚊を媒介とするマラリマも実は注意が必要です。

現在ではマラリアは日本での報告例は全て海外で感染されたものであり、純粋に国内で感染したものはない、とされてますが、環境の変化、温暖化などにより、今後流行しないとも限りません。

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蚊に関連して「ディート」と呼ばれる成分が虫よけに効果を発揮する、ということもあり、ここではマラリアの種類から、ディートとは何で、その効果、安全性や危険性などを見ていきます。

5種あるマラリア

マラリアは結核、エイズと並ぶ世界の3大感染症のひとつで、マラリア原虫を持った蚊(ハマダラカ(マラリア蚊))に刺されることで生じる急性熱性疾患で40度近くの激しい高熱がでる(比較的短時間で熱は下がる)。ヒトからヒトへの感染はありません。

マラリアの種類は以下5つとなってます。

  • 熱帯熱マラリア(不規則な発熱)
  • 三日熱マラリア(48時間おきに発熱)
  • 卵形マラリア(48時間おきに発熱)
  • 四日熱マラリア(72時間おきに発熱)
  • サルマラリア(24時間周期おきに発熱)

マラリアにみられる発熱は、元となるマラリア原虫が赤血球内で発育する時間に関係しています。

世界に見るマラリアの状況

厚生労働省によれば、マラリアは、アジア、オセアニア、アフリカおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域、2015年には95の国と地域で流行している、ということから、これらマラリアのリスクのある国への渡航に際しては、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。(マラリア予防薬は、医師の処方が必要)

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(引用:厚生労働省-マラリアについて

マラリアの予防薬については、渡航先の流行状況や滞在期間、基礎疾患の有無などによって予防薬が異なるようで、医師とのしっかりとした相談が必要ですね。

日本におけるマラリアの実態

日本には実は土着のマラリアが存在し(土着マラリア)、昭和のはじめには全国で土着マラリアが流行して多数の感染者を出したりしてますが、それも1946年の約3万人がピーク。

その後は減少し、現在日本においてもマラリアの報告例はありますが、全て海外で感染し国内で発症した、というような輸入例です。(つまり土着マラリアは現在はない)

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(引用:国立感染症研究所-感染症情報センター

この感染症情報センターの図のように、2000年には160弱の報告がされましたがその後現状傾向をたどり、最近は60件前後で推移しています。アフリカ地域での感染例では熱帯熱マラリアが多く、またアジア地域で三日熱マラリアの感染例が多いようですね。

またマラリア蚊だけでなく輸血による感染(輸血マラリア)も実際にはありますが、日本においてはこの輸血マラリアも1991年が最後になっています。

注意点としては、マラリアを媒介するハマダラカは日本にもいる、ということ。今後環境の変化や、マラリアを発症した人からハマダラカによる他の人へのマラリアの流行などは勿論考えられるところです。

マラリア、ジカ熱、デング熱にも有効なディートの効果

マラリアを媒介するハマダラカだけではないですが、最近注目されている虫よけ剤に「ディート」(deet、ジエチルトルアミド)と呼ばれる成分があります。

「ディート」もともとアメリカで1946年に開発された虫ほけ剤で、蚊の触覚に作用して蚊の感覚を麻痺させるもの(人間の出す二酸化炭素や体温を感知できなくさせるもの)。

虫よけ剤など実際の製品では、以前はディートの成分は12%までと決められていたようですが、厚生労働省によりこの12%が30%まで認められ、虫よけスプレーなどにディートが30%含まれるものが使えるようになりました。

蚊に対しては今でも蚊取り線香も勿論有効ですが、このディートが含まれる虫よけ剤を皮膚が露出しているところにつけることで、蚊を寄せ付けない、ということができるんですね。つまりマラリアだけでなく、ジカ熱やデング熱など蚊を媒体として流行する感染症に有効、ということになります。

作用時間は、濃度30%で約6時間、15%で約5時間、10%で約3時間、5%で約2時間。

ちなみにデング熱を媒介する蚊は日中に活動し、マラリアを媒介する蚊は薄暗くなる夕方から夜間、明け方に活動することから、これらの時間帯には特に注意を払いましょう。

ディートの安全性と危険性

蚊を寄せ付けない成分ディート。それでも使用上の注意は必要です。厚生労働省では、子供に対する虫よけ剤の使用について以下を通知しています。

  • DEET(厚生労働省による通知)
    • 6か月未満の乳児には使用しないこと。
    • 6か月以上2歳未満は、1日1回
    • 2歳以上12歳未満は、1日1~3回

また国民生活センターの「虫よけ剤-子供への使用について-」では以下のように注意を促しています。

  • 特に乳幼児等は「虫よけ剤」を習慣的に使用するのではなく、必要な場合に限り使用する
  • エアゾールタイプは付着効率が悪く粒子の吸入が考えられるので、子供への使用は一旦手にとるなどの工夫をしたほうがよい。また、テスト結果を参考にし、より安全に使用できるようタイプの特徴を考慮して選ぶとよい
  • 乳幼児にはより安全に使用するため、手や顔への使用を控えるとともに、長袖、長ズボンの着用などで露出部を少なくするなどの工夫も考える
  • 医薬部外品のディートの濃度は銘柄による差があり、中には医薬品に近いものもみられたので、医薬部外品であっても医薬品と同様に使用量などの取扱いに注意しよう

ディートは一般には毒性は低いとされているようですが、神経毒性も報告されています。また中毒症状はあるようで、経口摂取(口から入ること)では血圧計化や神経系では痙攣、運動失調、肝炎、発疹などを引き起こすようですので取り扱いには注意が必要ですね。

誤って目に入ってしまったなどであれば、水でよく洗い流す、吸い込んだり、口に入ってしまった場合でも、何か気分が悪くなるなどの症状がでれば、すぐにでも医師に診てもらいましょう。