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飛行機が引き返した場合の損害賠償はいくらぐらい?電車を止めた場合の費用と比べてみた


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電車を止める、飛行機を引き返す、などのニュースを聞くと、果たして損害賠償費用はどれぐらいになるのか気になります。

今回は全日空で乗客が暴れて空港に引き返す、という事件があったようですので、損害賠償がどれぐらいになるのか、またこれに関連して、電車を止める場合も、よく聞くように何千万などの損害賠償が請求されるものなのか一緒に調べてみました。参考にしてみてくださいね。

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気になったニュースは以下のニュース

headlines.yahoo.co.jp

このニュースでは、
機内で乗客が暴れて空港に引き返し、3時間40分遅れて目的地に到着した、という内容。離陸して間もなく乗務員が注意したにもかかわらず着席しなかったり、果ては座席を壊して大声出したりで暴れていたようですね。

飛行機が元の空港に引き返す、という場合には、

  • 悪天候などのどうしようもない自然現象
  • 機内でのどうしようもないトラブル(病人発生等)
  • 乗客による過失によるトラブル

などが考えられますが、今回のケースでは乗客が暴れて結果引き返す、ということから乗客自体が原因で引き返すことになったため、これは航空会社から損害賠償の対象になるでしょう。

損害賠償額はいくらになる?

実際にどれぐらい損害賠償になるのか調べてみると、古い情報ですが参考として以下のような情報がありました。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

この例では、機体はボーイング747(ジャンボジェット 乗客数350~450人)、1ドル100円換算の計算になってますが、飛行機の運航費用として

  • 1時間747が飛行すると燃料にかかる費用は108万円
  • 着陸だけで84万円
  • 1時間駐機するだけで63万円
  • メンテナンス料金(整備、清掃、補充等も含めて)

という費用がかかるとなっています。

今回の空港への引き返しのケースでは、機体はボーイング737-500(客席数126)、乗客乗員88名、結果として約3時間40分遅れで目的地に到着した、ということから、また、メンテナンス料金が分からないため上乗せして4時間分余計に費用がかかったとすると、超おおざっぱに

  • 燃料代:108万円x4時間
  • 着陸:84万円
  • 1時間空港待機:63万円
  • 合計:432万円+84万円+63万円=579万円

物凄く乱暴な計算ですが、条件がいろいろと変わるとしても、賠償請求額としては数百万は普通に越えていく、ということが考えられますね。

乗客の賠償責任はどうなっている?

ちなみに乗客の賠償責任としては、航空会社の「約款」(やっかん)により定められています。

全日空 ANA 国内旅客運送約款
第45条 旅客の賠償責任
旅客の故意若しくは過失により又は旅客がこの運送約款及び同約款に基づいて定められた規定を守らないことにより、会社が損害を受けた場合は、当該旅客は、会社に対し損害賠償をしなければなりません。

この第45条によれば、乗客の故意・過失により会社が損害を受けた場合には、損害賠償の責任がある、と規定されています。

引き返すなどの要因となるのは、飛行中の病気などもありますが、この場合には故意の過失ではないので、賠償責任はないことになりますね。

そうなんだ...とも思いますが、仮に病気などの場合で多額の賠償責任が発生するとなれば怖くて飛行機に乗れませんし、下手をすれば「賠償できないので引き返すな!」(で最後は人命にかかわる問題になる)なんて事例も出てくることも考えられて、これは大問題に発展してしまいますね。

航空会社の責任は?

乗客側ではなく、航空会社の責任はどうなっているのか、というと、こちらも約款により定められていて、

第42条 会社の責任
会社は、法令及び官公署の要求、航空保安上の要求(航空機の不法な奪取、管理又は破壊の行為の防止を含みます。)、悪天候、不可抗力、争議行為、騒擾、動乱、戦争その他の会社のいずれかに生じたやむを得ぬ事由により、予告なく、航空機の運航時刻の変更、欠航、休航、運航の中止、発着地の変更、緊急着陸、旅客の搭乗制限、手荷物の全部又は一部の取卸その他の必要な措置をとることがありますが、当該措置をとったことにより生じた損害については、本条前4項により会社が責任を負う場合を除き、会社は、これを賠償する責に任じません。

つまり、悪天候などやむを得ない事情により、緊急着陸したり、運航時刻が変更になったりしても、生じた損害については「航空会社には賠償する責任はない」とされています。

電車を止める場合の損害賠償は?

飛行機よりもよく話題になる「電車を止める」といった場合の賠償責任ですが、噂では何千万円もの請求が来る、という話も聞いたりします。これは実際にはどうでしょうか?

調べてみるといくつか参考事例がありましたので紹介します。

事例1)800万円のケース

まず1999年の朝日新聞の記事からすると、

参考:電車を止めると損害賠償(?)が請求される

飛び込みなどでは多いケースで約800万円。一度には払えない場合では分割払いを続けている場合もあるとされてます。損害賠償の内訳は、車両の修理費、乗客への払戻金、タクシー代など。停車時間が短かったり、払い戻しの必要がない場合には2、3万円で済むケースもあるとか。

請求額が多くなるのは電車を止める事での影響人数による、ということから、ラッシュ時などで数万人などに影響が出る場合などでは、損害賠償費用は600万から800万円になる、ということです。

事例2)10万円のケース

酔っぱらって電車内で暴れて30分くらい止めたケースでは、損害賠償が10万少しの請求。この損害賠償費用は振替輸送費ということです。

乗車人数が少なかったということでしょうか。

参照元:https://www.bengo4.com/c_1009/b_464338/

事例3)100万円のケース

よく聞く踏切内の脱輪事故。
これにより2時間電車を止めてしまい約100万円の損害賠償を請求されています。

参照元:https://c-2.bengo4.com/c_1382/b_374934/

事例4)330万円のケース

具合が悪くなって駅から転落し、そのために電車を止めてしまったケース。この場合には鉄道会社から330万円の損害賠償が来た、というもの。金額が大きいため乗客の多い時間帯だった、ということになるかもしれませんね。

参照元:https://c-2.bengo4.com/c_1382/b_331801/

飛行機と電車の賠償責任

飛行機では止める、ということは勿論できませんが、故意によるトラブル・過失から空港に引き返す、最寄りの空港に緊急着陸、ともなれば、当然のように何百万は普通に損害賠償責任が発生するでしょう。

今回は国内線ですが、これが国際線になれば、更に費用は上がることも考えられますね。

電車にしろ飛行機にしろ、不可抗力のトラブルはあきらめるしかないですが、兎に角無事目的地に到達したいものです。